ブログはじめました!

本日よりブログを開設!

さくさくみっちーと申します。
表参道で働くカフェ店員と、
比較文化を学んだアパレル店員の二人が
街中を歩いたり、飲んでる時におもついたことを適当に書いていきまーす。


リアルタイムでアップしたかったのですが、
大幅に遅れています。ご了承ください笑。
ここから下は当日のできごとと思ってください!

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本日、2/24(金)、六本木の大都会を歩いていた中で、
かの有名な二宮金次郎君に遭遇!
なんと、彼、学校ではなく、
小さな小さな電気屋の店先に居たんです。
ミッドタウンの目の前にもかかわらず、
彼の周りだけは時間が止まっていました。
しかも彼は身動き一つ取らず同じポージングで止まっていました。笑

後ろにはミッドタウン


さて、今日は六本木に

「第15回文化庁メディア芸術祭カンファレンストーク
ニコファーレとは何か?コンテンツの未来、エンターテインメントの未来〜」
川上量生×斉藤由多加

を見に行くのが目的でした。

川上さんはドワンゴ会長でありながらジブリで見習いをやってるという、
ちょっと変わった人。
斉藤さんはメディア芸術祭の審査員でありながら、本職はゲームクリエイター
この二人が、最近ドワンゴが作ったニコファーレという施設でトークをするんです。
という事で行くしか無い!と思い向かってるわけです。
タダでこういうの見れるのって良心的ですよね。
さて、二宮金次郎から徒歩40秒くらいのところにニコファーレはありました。

いざ入ると思ったほどでかいハコでは無かったですね。
これが普通のライブハウスだったらむしろ狭いと感じるほう。
でも前後左右そして天井も全ての壁がLEDで埋め尽くされているから
そっちに気が向いてあまり狭さは感じなかったですね。

少し待ってる時間が長くて、BGMを覚えそうになりました。。
と思ったら、ズーン!という音と共に、壁の色が一変。
エレベーターで地上にあがり、
東京タワーと東京の景色が辺り一面に!

映像が会場全体をかこっているのと、
音のでかさの影響もあって本当に自分たちが上昇してる気がするような臨場感。
ぶっちゃけ行く前はニコファーレってどうなのよ、って思ったけど、中で体験して見ると
これは斬新だなと純粋に関心しました。

そして二人が登場。
審査員の斎藤さんが基本的に司会のような役でしたが、
以外とおしゃべり好きなようでした笑
印象的だったのは、川上さんの考え方。
ニコ動を作ったきっかけを聞かれ川上さんは、

『YahooやGoogleと対抗しても勝てないんで別な事やろうと思ったんですよね。
だから別に動画じゃなくて良かったんですよ。』
『着メロ始めたのも、ドワンゴの作るゲームに興味をもってくれる
きっかけになると考えたから。』


そして現在一企業の会長でありながら、
ジブリに見習いに行ってる川上さん。
その理由を聞かれ、
『ニコニコが社会に与えられる影響の範囲は限られているけど、
ジブリの映画は日本全国に影響を与えてる。
そのジブリのものつくりの考え方などを学びたい。』
という理由を表向きの理由としてました。

しかし、『学生のころ、テスト前に机片付けますよね。
勉強しなきゃいけないけど、片付けなら許される。と。
ドワンゴにあんまり居ない僕は似たような理由で会社にいないんですよね。
でも遊びではないです。』

という解答もあり、こちらは川上さんという人を表していて印象的でした。


ビジネスの定石は大事だとしても、それだけでは差別化は図れない。
斎藤さんとの対談で川上さんがそんな事を考えてるのは、
なるほど、と納得しました。
でも今僕はとりあえず定石を身につけないとですね。。


そして最後の方に、
『今イノベーションはハードやデバイスiphoneipad)からおこってる。
ドワンゴはデバイスを開発する資金はないけど、ニコファーレ発のイノベーション
おこる事に期待してうる』
と川上会長が言ってました。
ふむふむ、今後もドワンゴからは目が離せないですね。
ということでニコファーレと対談は期待以上でした!


ニコファーレをあとにし、国立新美術館に向かい、メディア祭や五美大
卒業・終了制作展などをみてきました!


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国立新美術館をでて、サイゼリヤで簡単に食事を済ました後に
次のイベント(この日のメインイベント)会場に向かいました。

津田大介 東浩紀
政治をアップデートする
ツイッター、一般意志、未来社

知ってる方もいるかと思いますが、
津田大介さんはジャーナリストでツイッターをはじめとしたネットに関連する分野で有名です。
東浩紀さんは思想家・作家でありがならオタクであることで有名です。
そんな二人の対談を生で見れるのであれば行ってみよう!というのが本日のメインイベントです。

さて、紀伊国屋サザンシアターでチケットを買い、
結構前のほうに着席できて、待っていると
津田さん登場。

しかし東さんが居ない。。
どういう事か、と思ったら、遅刻しているそうです。笑
この対談はユーストリームで生中継されていて、
壇上者の後ろのスクリーンにはツイッターのタイムラインが
表示されていました。
そして、津田さんが東さんの遅刻について言及してから
ツイッターがにぎやかになり、「遅刻2.0」というコメントを見つけ
思わず吹いてしまいました。笑


という事で、津田さんが東さんの一般意志2.0についての感想を述べて20分ほど
たってから東さんが登場。
遅刻の良い訳を津田さんが聞いて東さんが答えたのですが、
これが普通の友達同士の会話のようで二人に対してより親近感がもてましたね。
正直言って昼間のニコファーレの対談はここまで盛り上がらなかったけど、
タダだったからいいか。

ということはさておき二人の話は被災地での取材の話等から始まりました。
津波の被害にあった陸前高田市役所では住民票や源泉徴収票などがそのまま落ちている
のを目の当たりにすると、そのような書類を電子化するのも必要そうですよねなどとおっしゃっていました。

話はそこから「二人の書籍がけっこう似ている」という評判がある、
二人がお互いの書籍を読まずとも似た事を目指しているという事を話していました。


そこで
津田さん『東さんと僕の一番の共通点はスポンサーとかをつけないでインディペンデントな
メディアを作っている(もしくは作ろうとしている)ところですよね。』
東さん『そうだね。やっぱりマネタイズそのものがジャーナリズムの質に繋がるよね。』
両者『やっぱりお金ほしいですよね笑』

とマネタイズについて話していました。確かにお金は必要ですよね。
今後はネットを介して資金が回る仕組みがより盛り上がりそう。



そして話題はいよいよ東さんの一般意志2.0と日本の政治について。
一番印象的だったのは、
社会契約論を書き、近代民主主義の祖と言われるルソーは
東さん曰く、「セカイ系のオタク」だったという事。

東さんは『セカイ系もルソーも仲介物を嫌うんですよ。例えばオタクが「僕の作ったこのウェブサービスが世界を救う!」などと考えるのと、
ルソーが、「貨幣も都市もいらない、革命とか暴動とか知らない、僕は世界と一体になりたいんだ!」
という感覚って凄くにてると思う。
実はルソーは楽譜の書き方が定まっていなかった時期に、
ルソーなりのフォーマットを作ってパリに出向いたんですよ、この書き方で音楽は変わる!と心機一転を狙って。
でも相手にされなくて落ち込んだ。そういう過去もあるし、恋愛小説というジャンルを開拓したのもルソーと言われてる。そういう意味ではルソーはオタクと似てる』

ふむふむ。そこで、

『オタクの東さんがそうおっしゃるのがすごい説得力ありますよね』
とうまく津田さんが僕の気持ちを代弁してくれました笑


なるほどー。あまりオタクカルチャーは詳しくないですがなんとなくわかる気がしました。
東さんが一般意志2.0で提示してるのは、
政治にまつわる様々な「仲介物」となる
選挙や熟議などをなくせ!というのではないんだなと思いました。
世の中は複雑すぎるし、「仲介物」があると政治に参加するハードルが
高くなりすぎる。ネットが様々なモノと繋がってる今、人々の欲望も
ネット経由で可視化でき、その欲望を示すのもある種の政治参加になるのではないか、
と読み取れました。まぁ長くなるので詳しい本の感想はまた別の機会にとっておきますか。


という濃い日(24日)を過ごしました。

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さて、ここで話は現在に戻ります。

実はメディア芸術祭は23日にも行っていたのですが、
その会場で初めて24日に川上さんのお話が聞けると知ったのです。

お金もかからず、もともと24日の昼間は予定が空いていたので、
行くだけ行ってみようという事で行ったのですが、
これが正解。

やっぱり写真とか記事だけではニコファーレの面白さや
対談の雰囲気などは掴めないなと思いました。
これは津田さんと東さんの対談にも言える事ですね。
そういえば津田さんは結構司会がうまいというのも気づきました。


なにが言いたいかと言うと、
ネットが普及して色々なモノにアクセスしやすくなってる今、
リアルな体験がより重要になってるんじゃないかなーと身を持って体感したことです。

川上さん、津田さん、東さんの話を聞いて一番印象に残ったのは、
世の中にただ文句を言うのではなく、自らの得意分野や、
興味のある分野で試行錯誤しながら新しいモノを作って行こう
という姿勢でした。そしてそれは一人一人が生活で感じた事や
思った事をテクノロジーを駆使して、リアルな世界に還元している
「実践の人」という意味で似てる。

僕たちはネット社会万歳!というわけではないですが、
やっぱり今後はネットが水道のように重要なインフラになると思うので、
ネットとの付き合い方(使い方?)しだいで色々変わるんだろうなー
と思ったのでした。


流行や時代を先どる街の一角にあるにもかかわらず、
独特の時間と空間を作ってる古い電気屋さんと二宮金次郎

彼が現代に生きていたら何をしてるかな。
電子書籍を持って、
ヨガのマット背負って、
自転車に乗りながら移動してたりして。

二宮金次郎も「実践した人」だったのかもしれない。
僕たちもこのブログを通して「実践する人」たちになりたいな、と思います。

今後ともよろしくお願いいたします。


さくさくみっちー
(今回の更新はみっちーによる更新です。)